資格に挑戦

 資格保持者は無知識未経験でもIT業界へ就職・転職しやすいといえます。特にネットワークエンジニアのエントリー資格であるCCNAは業界へのパスポートと言われています。

 資格を取得するにはスクールに行く方法と独習する方法があります。就職に有利な資格の概要を説明するとおもに、入門資格の紹介と独習にお勧めの書籍について紹介します。


LPIC Level1

 Linuxと呼ばれるサーバOSの技術者の技術者認定資格です。サーバ運用管理・システムエンジニアを目指している人は取得していると有利です。Level1ではLinuxの基本操作、システム管理の基本を中心として、Linuxディストリビューションを利用するために必要な知識を幅広く問われます。

受験方法
 試験、コンピューターベースで提供されており、随時指定のテストセンターで受験することができます。

再試験ポリシー
 不合格の場合に再受験する際は、2回目は1回目の受験日の翌日から数えて7日以降にならなければ受験できない。また3回目以降は30日以降でなければ受験できない。

試験別の有効期限
 認定されるために2試験の合格が必要な場合は、両方の試験を5年以内に合格する必要があります。

お勧めの参考書
Linux教科書 LPICレベル1 第4版 (CD-ROM付)
Linux教科書 LPICレベル1 第4版 (CD-ROM付)

LPICの参考書のなかでチョコ本と呼ばれている本です。基本的にはこの本からLPICの試験が出題されているようです。恐らくLPICを受験しようとする人は必ず本書を手に取っているほどの定番の参考書になります。付録のCD-ROMにはiStudyという、実際の試験に近い模擬試験ができるソフトの体験版が同梱されています。この本と次に紹介する問題集の2冊を使った独学で合格できます

単行本(ソフトカバー): 552ページ
出版社: 翔泳社; 第4版 (2009/5/13)

徹底攻略LPI 問題集 Level1/Release3 対応 (ITプロ/ITエンジニアのための徹底攻略) 徹底攻略LPI 問題集 Level1/Release3 対応 (ITプロ/ITエンジニアのための徹底攻略)

こちらは黒本と呼ばれる問題集です。チョコ本で理解しこの黒本で問題集を何度もやることで無知識未経験の人でもLPICに十分合格するレベルにまで知識を上げられます。一問一問ていねいに解説しているので、Linux初心者でも安心して学習できます。

単行本(ソフトカバー): 277ページ
出版社: 日経BP社 (2003/6/2)

CCNA

 ネットワーク機器ベンダーであるシスコシステムズ((Cisco Systems)が主催している認定資格です。 ネットワークエンジニアにとっては、登竜門的な資格に位置します。

 上位資格としてCCNPやCCIEといった認定資格があります。市場技術の多様化を受けて年々CCNAの難易度が上昇傾向にあったため、よりエントリー向けの資格として、CCENTが設定されています。

 CCNA を取得するには、以下の2つの方法があります。
(1) 640-802 に合格する (一発合格での試験代 ¥31,500 )
(2) 640-822 と 640-816 に合格する(一発合格での試験代 ¥15,750 + ¥15,750 = ¥31,500 )
一発合格ならどちらの方法でも受験費用は同じですが、もし仮に落ちた時 ¥31,500 と ¥15,750 では大きく違います。


受験方法
 試験、コンピューターベースで提供されており、随時指定のテストセンターで受験することができます。

有効期限
 シスコ認定試験には期限があります。期限は3年間です。

試験別の有効期限
 認定されるために2試験の合格が必要な場合は、両方の試験を5年以内に合格する必要があります。

お勧めの参考書

1週間でLPICの基礎が学べる本

数あるCCNA参考書のなかでもネットワークの基礎の基礎から丁寧に説明をしています。初心者には最高の1冊です。まずはこの本でじっくり基礎を理解したうえで次の参考書に進むのが理想です。より深い知識を得たい人は他の参考書に挑戦してみましょう。あとは次に紹介する黒本で問題を繰り替えすといいでしょう。

単行本(ソフトカバー): 552ページ
出版社: 翔泳社; 第4版 (2009/5/13)

徹底攻略Cisco CCNA/CCENT問題集[640-802J][640-822J][640-816J]対応 (ITプロ/ITエンジニアのための徹底攻略) 徹底攻略LPI 問題集 Level1/Release3 対応 (ITプロ/ITエンジニアのための徹底攻略)

CCNAの幅広い試験範囲に対応できるよう、豊富な609問を収録しています。ネットワークに関する基礎知識を持った方が、確実に合格ラインの実力を身に付けられるよう構成されています。教科書で基礎知識を理解したうえでこの問題集を繰り返し解くとことでCCNA合格に近づきます。

単行本(ソフトカバー): 277ページ
出版社: 日経BP社 (2003/6/2)

Oracle認定JavaアソシエイツSE

 プログラミング言語であるJavaの基礎、オブジェクト指向概念、関連テクノロジーの知識を認定します。アプリケーション開発を目指す人は取得していると有利です。

受験方法
 試験、コンピューターベースで提供されており、随時指定のテストセンターで受験することができます。

再試験ポリシー
 同一科目(同一試験番号)の2回目からの受験については、「前回の受験日を含め14日間」は再受験できません。
 資格試験の詳細はしょっちゅう変更されるのでOracle社のHPをご確認ください。

お勧めの参考書
徹底攻略 Javaアソシエイツ問題集[310-019]対応 (ITプロ/ITエンジニアのための徹底攻略)
徹底攻略 Javaアソシエイツ問題集[310-019]対応 (ITプロ/ITエンジニアのための徹底攻略)

数あるCCNA参考書のなかでもネットワークの基礎の基礎から丁寧に説明をしています。初心者には最高の1冊です。まずはこの本でじっくり基礎を理解したうえで次の参考書に進むのが理想です。より深い知識を得たい人は他の参考書に挑戦してみましょう。あとは次に紹介する黒本で問題を繰り替えすといいでしょう。

単行本(ソフトカバー): 552ページ
出版社: 翔泳社; 第4版 (2009/5/13)

MCP

 マイクロソフト認定プロフェッショナル(Microsoft Certified Professional、MCP)のことです。マイクロソフトによる認定と、より広範囲のプロフェッショナルの認定プログラムのことを指します。

 マイクロソフト製品を対象にしているため、様々な資格種類があります。そのため自分が進みたい職種に関連がある資格を取得していると有利です。MCPとなるために、対象のプログラム中のすべての試験を完了させなければならない決まりがあります。

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